30分のミニ講義を聴講しよう!材料解析のススメ
身の回りの機器はさまざまな材料の組み合わせにより成り立っています。材料の性質改善や新しい機器を創り出すためには、材料の性質に影響を与える一つひとつの原因を「原子レベル」で解析することが必要です。
「材料」が文明を発展させてきた
材料を解析するための「5W1H」
材料を解析することの重要性
材料解析のススメ
先生からのメッセージ
夢ナビ講義も読んでみよう材料分析は、さまざまな産業の縁の下の力持ち
求められる条件を満たす材料をつくる周期表には118の元素がありますが、それらを組み合わせれば無限に多様な物質をつくることが可能です。しかし実際には、最終目標となるものづくりの要件を満たす性質や機能を備えた材料・物質をつくり出せるかどうかが問題となります。また、安全性や使い勝手のよさ、低コスト、必要な量を安定供給できることなどの課題をクリアしなければなりません。材料分析は、そのための基礎となる情報を提供するものです。さまざまな産業の縁の下の力持ちであり、優れたものづくりには必要不可欠な技術です。「X線回折」と「電子顕微鏡」という2つの方法材料分析には、2つの方法があります。ひとつは、X線回折(かいせつ)を利用する方法です。X線は波長の短い電磁波なので、対象となる物質にX線を当てると回折し、強い波と弱い波が生じます。それを解析することで、原子間の距離や分子の構造を明らかにできます。もうひとつの方法は、電子顕微鏡を使う方法です。これは、最大倍率で数ナノメール程度まで見ることができます。対象となる物質によっては、原子や分子のレベルまで観察可能で、原子の位置や分子の組成、形を知るのに力を発揮します。実際の材料分析では、この2つの方法を併用します。試料づくりや分析環境づくりも重要これらの技術を使うには、試料づくりが重要です。例えば、電子顕微鏡では数ナノメートルから数百ナノメートルの厚みでないと電子が透過しません。そこで材料の加工が必要になります。また、条件によって試料そのものが変化する場合があります。例えば、超電導材料の場合、超低温にならないと超電導状態になりません。そこで、そのような状態をいかに実現して、観察できるようにするかも重要な技術です。
材料分析は、企業などから依頼を受けて行う場合もありますが、未来を見据えて、新しい材料づくりに取り組む場合や既存の材料を分析して、さらに良いものにするための情報を提供する場合もあります。




