大阪医科薬科大学 ※2021年4月大学統合予定 設置認可申請中 医学部医学科 助教 谷口 高平 先生
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30分のミニ講義を聴講しよう!がん研究から生と死を考える
医療技術の発展により、がんを早く発見したり、がん治療が遺伝子レベルで行われるようになってきました。しかし、まだ多くの救えない命があります。救えない命を救うために医師に求められていることは何か。生命とは何か。一緒に考えてみましょう。
細胞の死滅
癌にどう対処するのか?
良薬は口に苦し?
がん研究から生と死を考える
先生からのメッセージ
夢ナビ講義も読んでみよう「バイオバンク」を設置・活用して、医療の未来に貢献する
「バイオバンク」ってなに?バイオバンクはその名の通り、バイオを貯めておく銀行のようなものです。つまり、血液や尿、がん組織など、患者さんから提供されたさまざまな試料を保管しておく場所です。手術などで集まる体の一部を、医療の発展のためにもっと有効に使いたい、という思いからバイオバンク事業が始まりました。
では、バイオバンクはどのように活用されるのでしょうか。例えば、特定のがんの遺伝子を調べたいとき、これまではそれに協力してくれる患者さんを探すところから始める必要がありました。そんなときにバイオバンクを使えば、そこに保管されている試料を使って、すぐに研究が始められます。そのため、国をはじめさまざまな大学や医療機関でバイオバンク設置の試みが広がっています。大学病院でバイオバンクを持つメリットでは国にもあるバイオバンクを、あえて大学や医療機関にも設置するメリットは何でしょう? それは質が担保できること、そして研究に使いやすいことです。例えば、消化器がんの手術数が日本有数の大学病院の場合、その病院で手術をする患者さんの数が多いので、同じ方法で得たがん組織をたくさん集めることができます。
バイオバンクで集める試料は、もちろんがん以外の病気でも構いません。診療科の枠を超えて必要な研究に利用できます。バイオバンクはスピード感を持って研究を進めるための土台になっています。日々の疑問から始まる医学研究医師は、日々患者さんに向き合っています。そこではマニュアルでは解決できないさまざまなケースが起こります。それらの疑問を研究に落とし込み、一つずつ解決に向かいます。そんな科学的な視点を持つ医師が、医療の未来を開きます。
とはいえ、実際の研究成果をすぐに臨床現場に生かせることは、実はそう多くありません。バイオバンクも、問題を解決しようとする医師の研究をサポートするために、ひいては未来の患者さんのために、期待されているのです。


