30分のミニ講義を聴講しよう!~感染症vs食物アレルギー~
現在、わが国では2人に1人が何らかのアレルギー症状を持っていると言われており、国民病的な様相を呈しています。講義ライブでは、食育や現代社会におけるさまざまな問題とも関連付けながら、食物アレルギーについて考えてみたいと思います。
食物アレルギー発症率トップ、北海道
特殊な食物アレルギー
この学問の最前線の取り組みを教えてください
~感染症vs食物アレルギー~
先生からのメッセージ
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アレルギーを起こすのは免疫反応アレルギーとは簡単に言えば「免疫反応の異常」です。免疫とは異物を体内に摂取した時に、プラスになるものは受け入れ、マイナスになるものは排除するという人間本来が持っている機能です。実は食物というのは本来人体にとっては異物です。しかし、正常な免疫反応であれば、異物でも栄養になるものや体の害にならないものは受け入れるのですが、何らかの原因で特定の食物に拒否反応を起こすのが「食物アレルギー」です。食物アレルギーの恐ろしさは、食物自体に毒性があるわけではないことです。普通に食べている食物が、特定の人にとってはアレルゲン(アレルギーの原因物質)となり、症状を引き起こすのです。皮膚からも吸収されるアレルゲンアレルゲンとなる食べ物は、直接食べるだけでなく、気づかないところで加工品に含まれていることもあり、自衛することが難しくなっています。また、食べ物として摂取するだけでなく、化粧品などに含まれる食品成分を皮膚から吸収することでアレルギーを発症することもあり、これを経皮感作(けいひかんさ)と言います。洗顔石けんによる小麦アレルギーの症例は、大きな被害を出し訴訟問題にまで発展しました。誰にでもアレルギー発症の可能性はある品種改良や加工によりアレルゲンが増加したり、食生活習慣が影響することも多く、食物アレルギーの研究は免疫学だけでなく社会学や食品学など複合的に取り組んでいく必要があります。皮肉なことに、世の中が便利に豊かに、清潔になればなるほどアレルギーが増えています。
例えば野菜や果物は消費者のニーズに合わせて品種改良や栽培が行われ一年中なんでも食べられます。しかし一方では害虫に対する耐性を高める改良をしたために、アレルゲン性が高くなる可能性も否定できません。食物アレルギーは一部の人の特別な病気ではありません。誰もがある日突然発症するかもしれない身近な病気なのです。先生からのメッセージ
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は英語字幕あり













































