30分のミニ講義を聴講しよう!陸域最大の炭素貯蔵庫「土壌」の劣化と修復
土壌は陸域最大の炭素貯蔵庫で温暖化軽減の要ですが、人間活動と気候変動の影響で劣化が進んでいます。水や物質が通る土壌のすき間は動脈と毛細血管のように機能分化していることがわかりました。水移動の制御を通じて劣化土壌を修復する様子をお伝えします。
土壌をレントゲンで見てみよう!
排水性の改善で植物はどうなる?
この研究でできること
陸域最大の炭素貯蔵庫「土壌」の劣化と修復
先生からのメッセージ
夢ナビ講義も読んでみよう土壌の小さな穴が、地球温暖化を軽減する
土壌には無数の穴がある!土壌の中には植物の根の跡であるマクロポアと呼ばれる穴があり、水や空気の通り道として機能しています。土壌のレントゲン写真を撮ると、まるで人体の血管のように縦横無尽に走っています。森林に雨が降った場合には、素早く水を吸収し、その後ゆっくりと川にまで運んでいく役割を果たしています。また空気も通るので土を浄化する微生物を活性化することにも役立っています。このようにマクロポアは自然にとって大切な存在なのです。荒れた土地を再生する林業が放棄された場合などに、樹木が増えすぎて太陽の光が地面にまで届かずに下草が全く生えていないような場所があります。水の吸収が悪くなって荒れ果てた土地を修復するために、マクロポアは大きく貢献します。
地面に穴をあける人工マクロポアによって、土壌の中に水が入りやすくなって循環が改善されます。直径が約1cmの穴を深さ50cmくらいまで掘ります。ただ穴を開けただけだと崩れてしまうので、竹の繊維を中に入れて補強します。繊維であれば透水の役割も果たし、もし穴が崩れても繊維がマクロポアの代わりをしてくれます。竹は自然のものですから、自然に戻っても環境に負荷をかけません。植物が増える低栄養な粘土質土壌では、透水性も悪く雨が降ると表面を水が流れてしまい、植物もあまり育ちませんが、人工マクロポアを導入した場所では、植物が緑豊かに育ちました。植物の数も増えました。それまでこの土地では地表面の水を吸って生えるような植物が多かったのに対し、人工マクロポアを作ると少し深い場所まで根を張った植物が生えていることがわかりました。さらに土壌の中に水を流し込むことによって、有機物も土壌の中に入り込むようになります。土壌の中の有機物量が増えて、炭素が土壌に貯蔵させることになり、大規模に人工マクロポアを作れば二酸化炭素が原因とされる地球温暖化も軽減することができるのです。先生からのメッセージ
- 森 也寸志 先生の他の夢ナビ講義
- 土壌の管理保全が、地球環境を守る夢ナビ講義を見る
- このTALKも見てみよう
は英語字幕あり













































