長野県立大学 グローバルマネジメント学部グローバルマネジメント学科 教授 中条 潮 先生
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30分のミニ講義を聴講しよう!なぜ発展しない? 日本の格安航空会社
海外ではLCCと呼ばれる格安航空会社のシェアが3~4割までになっているのに、日本ではようやく1割。外資規制の厳しさや、大都市圏のコストの安い二次空港の使用制限など、その理由のいくつかを、スカイマーク航空設立の経緯を踏まえてお話しします。
なぜ発展しない? 日本の格安航空会社
先生からのメッセージ
夢ナビ講義も読んでみよう日本の格安航空会社をしばる足かせとなっているものは?
東京~札幌間が5000円以下!既存の大手航空会社がほぼ独占していた航空業界に1996年にスカイマークが参入し、その後、LCCと呼ばれる格安航空会社が就航しました。東京~札幌間が片道5000円以下、韓国や香港などにも片道1万円以下で飛べるなど、旅行が身近になりつつあります。しかし、ヨーロッパや東南アジアを中心に海外では、LCCのシェアが3~4割なのに対し、日本は約1割と非常に少ないのです。日本にLCCが普及しないわけその理由の1つに、「外資規制」があります。国内の航空会社は外国資本を3分の1以下にしなければいけないという決まりがあり、現在就航しているLCCも既存大手の会社と外国のLCCが出資して、会社を作っています。EUでは外資規制がなく、東南アジアやオーストラリアでは規制が緩いため、例えばアイルランドの会社がイタリアの国内線を飛ばしているのですが、日本ではこうしたことはできません。
また、海外の大都市では、大空港とは別に二次空港と呼ばれる小型空港があり、LCCに利用されているケースが多いのですが、日本の場合、二次空港がなかったり、使い勝手が悪かったりするのも理由の1つです。ほかにも国民性や習慣などの理由を考慮して考えても、法律などの規制の厳しさが、大きな足かせになっていることは間違いありません。法規制を打ち破れば、ビジネスチャンスが生まれる日本の強い法規制には、国内の既存企業を守るという戦後からの流れがあります。また、こうした法規制は航空業界だけではなく、流通や医療、教育など、さまざまな分野にもあります。もちろん、国民の生活を守るために最低限必要な部分はありますが、既得権を持つ人や会社だけが恵まれた状態になることは、本来のあるべき姿ではありません。
宅配便もスカイマークも既存の制度を壊して生まれ、大きなビジネスになり、国民全体の生活も便利になりました。法規制を打ち破ることは、新しいビジネスが生まれるチャンスでもあるのです。先生からのメッセージ
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は英語字幕あり












































