30分のミニ講義を聴講しよう!病気の治療を助ける分子「薬」を知ろう
かぜをひいたときにドラッグストアで薬を購入されることがあると思います。薬の形は、粉、錠剤、カプセル、いろいろでしょう。その中には何が入っていて、どれがどのように効くのでしょうか。病気の治療を助ける薬について、いろいろな見方でお話しします。
薬はどのように効くのか
遺伝子の違いで薬の効き方は違う?
病気の治療を助ける分子「薬」を知ろう
先生からのメッセージ
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飲んだ薬は体の中でどうなるの?口から飲んだ薬は体の中でどうなって効果が出るのでしょうか? 薬の成分は小腸から肝臓を通り、全身に送り出されます。その際、あらゆる物質が全身に送られるわけではありません。関所の役割をするタンパク質が毒物や体に影響のある物質は通さないようにしているのです。一方、全身から肝臓を通り、腸のひだへと戻される動きをする場合もあります。このように、薬を作る際には、どの程度壊され、どの程度残って体の中を回っていくかを考えなければなりません。肝臓での分解と遺伝子の問題肝臓で薬を分解する酵素の設計図にあたる遺伝子によって問題が起こることがあります。「遺伝子多型」と呼ばれる、一部の塩基配列が異なっている人の場合、分解する酵素のアミノ酸配列に影響が出ます。ある1、2カ所が違うだけで薬の成分が分解しにくくなり、飲み過ぎと同じ状態になって副作用が出やすくなるのです。これは外から見てもわからず、しかも1000人に1人程度の割合でしか起こらないものがあるので見落とされがちな問題ですが、抗がん剤のような強い薬の場合、患者の体への影響も大きくなります。例えば「ゲムシタビン」という抗がん剤を使った際に予期せぬ強い副作用が出た患者を調べてはじめて、CDA(シチジン脱アミノ化酵素)の配列に異常があり、薬の血中濃度が普通の患者の2倍にもなったことがわかったケースがあります。遺伝子と薬品の分解の問題は、薬によって、また遺伝子によって異なり、ほかの薬では出ないパターンも多いので見極めが難しいのです。がん細胞の働きを抑える薬の分解の問題には、まだまだ解明されていないことも多くあります。例えば体の中で増殖するがん細胞自体が、薬物を分解して効かなくしてしまうケースもあるのです。そのためがん細胞が薬物を勝手に分解するのを抑える薬の開発も進んでいます。先生からのメッセージ
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は英語字幕あり













































